母の引っ越し 施設を移る
6月は、96歳の母のことでなかなか気持ちに余裕がなく、ブログに書くにも落ち着かずできなかった。
大津の介護施設から、私の家の近くの特養に移ったのだ。その理由は私の一存だ。まず大津の施設が私宅から遠く高速を走って1時間ちょい。下の路だと1時間半ちょいかかる。何かあるときすぐに行かなければならず、それはちょっと気が重かった。母が歳をとるごとに私も年をとる。
あとは、要介護3に引き上げられたと同時に施設への支払いが月5万から6万増えたということで、母の預金が心元心配なことになってきた。と本人がここは思うようにならないなどと言っていたので、不満あるが、我慢していることもあるように感じていた。
今までの母の施設は、介護付き住宅というところで、案外自立できている人が入るところだった。2年前は要支援2だったので、補聴器もまだ持っていて、そんなに職員に世話をしていただかなくても、生活できた。認知症はあったものの、手のかかることはそれほどなかった。
昨年暮れには要介護3になり、補聴器もなくし(どこへやったか探しまくったがなかった。) 認知症が進んだのと、足がよく動かず何回かコケることもあった。尿漏れも頻繁になり、職員の手助けが多くなった。3度の食事のたびに食堂まで送り迎えしてもらい、日に3回ほど排泄介助、服の着替えも手伝ってもらうなど、日々の生活で自分でできない事がふえた。その手助けの1回ごとに100円とかがかかってしまう。
昨年の暮れ弟が大病をして義妹も大変だと思い、母の窓口を私がすることにした。そのタイミングで母が要介護3になり、又その後、大腿骨を折ってしまって入院した。施設からすぐ来てほしいという連絡があり、高速を飛ばしていくと、足が折れたようなので、救急車を呼びますということで、一緒に病院へ行った。職員が病院に連れていくことはできないらしい。
こんなことがあり、私はいろいろ考えていたが、弟は姉さんの思うようにしたらいいというし、とにかく私宅の近くの特養に申し込みだけはしておこうと思って申し込んだ。特養は入りたい人が多いため、待つことになると聞いていたが、母の年齢を考えてか、施設での会議の結果、優先的に入れるようになったと連絡があった。(申し込みの順番どおりではないそうだ) それで6月中に来てほしいというので、あわただしく引っ越すことになった。
だけれど、引っ越しすることは母によくなかったということになるかもしれないというリスクを考えると、よかったのか? 今までの施設で慣れていている状態を続けたほうがよかったのかも? などと、母のこれからの人生を私の一存で決めたということに、その責任というかなんというか、、、後悔しないか? などと躊躇した。でも後戻りはしなかった。よくも悪くも引き受けるしかない。
コロナで面会が月2回しかできない、一度面会したが、(その時はガラス越しではなく庭と施設の中で対面して、ガラス戸はあけていただいたので、ホワイトボードに書きながらしゃべった。今はコロナが増えてきているので、ガラス戸を占めて会うことになっているかもしれない。)
母は自分がこの施設で暮らすことを理解していなかった。私があまり詳しく説明しなかったので、私と暮らすと思って楽しみにしていたという。いやここでずーと暮らすというと、そうかあとがっかりしたが納得してくれたようにみえた、それからどんな様子かまだ会えていないのでわからない。2回目の面会で気をよく暮らしていてくれていたら、安心なのだけれど、、、。
そんなこんなで、引っ越しの手続き、退所の手続き、入所の手続き、荷物の整理や廃棄、あわただしい6月だった。今 畑は野菜も収穫時期で、草もぼうぼうでやる事は多い、いつものように収穫を楽しんでいるのではあるが、その心の中に母のことが、ちらっ ちらっと引っかかっている今日この頃なのだ。とにかく二回目の面会の時、落ち着いて暮らしてくれていることを願うしかない。